キューピーのたらたら日記

日々、老後を楽しんで過ごしています。

『イン・ザ・プール』 奥田英朗

精神病を扱った短編小説のシリーズもの。

主人公はいつも患者本人。

プール依存症に陰茎強直症、ストーカー被害妄想、携帯依存症に強迫神経症

それぞれが、切迫した事情を抱えている。

そして、名医?怪医?伊良部一郎に出会い、

その奇人ぶりに戸惑い、腕を疑いながらも毎日通院し、

超セクシーでけだるい看護婦さんに注射を打ってもらいながら、

何故か心のどこかで伊良部を慕い、精神を委ね

やがては快癒していく。


読後感はいつも爽快である。

奥田英朗のサービス満点の大げさな描写にはいつの間にか慣れてしまって

やがて快感になる。

精神病を奇異なものとして扱わず、当事者本人の視点から

描かれているのは好印象。

著者の想像力に敬意を表したい。


映画よりもテレビドラマ向きに思えたのだけれど、

テレビ局が手を出さなかったのは何故なんだろう?