
主人公まい(高橋真悠)は入学したばかりの中学でいじめに遭い、
学校に行かないことに決めた。
手を焼いた母(りょう)は、山奥の一軒家で一人暮らしをする
まいの祖母(サチ・パーカー)の元で面倒を見てもらうことにする。
おばあちゃんの出身は紳士淑女の国イギリス。
とりわけこの元英語教師のおばあちゃんは淑女の鑑。
いつも泰然自若、世の中で起こるたいがいのことはお見通し、
というような顔をしている。
それは、自分が魔女だからなんだとか。
そして、まいも修行を積めば魔女になれるという。
まいの魔女修行は毎日規則正しく早寝早起きすることから始まる。
自然に溶け込んだ二人の生活がいい。
野いちごをつんでジャムを作ったり、庭のハーブでお茶を入れたり、
畑で取ってきたばかりのレタスでサンドイッチを作ったり、
夜中にクッキーを焼いたり…。
始めはナメクジやミミズにおっかなびっくりのまいだったが
やがて自信を取り戻し、街での生活に戻っていく。
皇后陛下がこの映画の宣伝に一役買ったのを、僕もたまたまニュースを見てて知った。
御公務でお出かけになられた会場の隣で、たまたまこの映画の打ち上げをやっていて、
皇后はお帰りの際に車に乗り込む前につつつと打ち上げ会場の受付まで歩いていかれ、
「わたくし、この小説を読んでますよ。
こちらのDVDは出ているんですよね?」
とおっしゃられたのだ。
平民の暮らしにお詳しくない皇后は、映画の上映といっしょに
DVDも発売されると思い込んでらっしゃったのだ。
だが、考えてみてください。
女の子の孫が多い皇后にとっては、
隣の施設で『西の魔女が死んだ』の打ち上げをやっていたということが
シンクロニシティだったのだ。
皇室に古来より伝わる魔術を孫達に伝えたい気持ちでいっぱいでらっしゃったのだろう。
我々平民には心暖まる出来事だった。