
ワタシはとてもシアワセです。
単なるオ・ナニーの道具として作られたワタシに
ラース様は、それはそれは良くしていただきました。
いっしょに食事をしたり、お風呂で身体を洗っていただいたり、
ご家族の方に紹介していただいたばかりではありません。
教会のミサに参列させていただいたり、
ご友人の誕生パーティに参加させていただいたり、
美容院のモデルのアルバイトを紹介していただいたり、
病院に入院中の子供達に絵本を読み聞かせるボランティアとして
社会に貢献させていただいたりもしました。
本来は他人の目にさらされるべき存在ではないワタシに、
ラース様は限りない愛情を注いでくれました。
つたないワタシには、感謝の言葉も見当たりません。
もし、ワタシとラース様が夫婦になることができたなら、と思うと
天にも昇る心持です。
しかし、ワタシはしょせんお人形。
身分をわきまえねばなりません。
いつまでも、今の境遇に甘えてばかりはいられません。
ラース様からいただいた愛情のすべてを
ラース様の後輩社員:マーゴに託し、
ワタシは今日、神に召されます。
いつか、二人の愛が花開くときがくるのを祈って…。
ワタシはとても、シアワセでした。