
憧れの春樹さんのエッセイ集。
学生の頃からずっと好きだったが、
僕は、近づくための努力をしなさすぎたのではないかと思っている。
今からでも遅くはない。
マラソンとかは無理だから、
「嫌なことはしない」という主義から真似しようと思う。
春樹さんは、豚肉は食べない。
中華全般嫌いだから食べない。
ラーメンなんて、匂いを嗅いだだけで気分が悪くなる。
毎日、野菜ばかり大量に食べる。
文壇の付き合いは一切しない。
サイン会、インタビュー、対談も断るようにしている。
このように、「嫌なことはしない」のが春樹主義。
それにひきかえ、僕は食べ物の好き嫌いもなく、
生活のため、やりたくない仕事ばかりしてきた。
やりたくなくても、お金のためなら我慢するのが
一種の美徳だと勘違いしていた。
しかし、僕ももう61才だ。
少しぐらい我が儘を言ってもばちは当たらないだろう。
これからは、自分の好き嫌いを見極め、
嫌いなことは断り、
身の回りを好きなもので満たしていこう、
と、このエッセイ集を読み終わったときに考えた。
いじらしいね。
それって、みんなやってることだよね。