2021-06-11 『私にとって神とは』 遠藤周作 本 時代を感じさせる文章だった。 優れた小説というのは時代を越えて残ってゆくが、 たいていのエッセイは時とともに色褪せてゆく。 どうやら遠藤周作が活躍していた時代は、 自分が俗物であることを誇張して表現することを 良しとする風潮があったようだ。 本書を読んでいると親父の体臭がしてきそうで、 時々不快ですらあった。 キリスト教という僕と遠藤周作の関心事の 最大公約数を題材にしながら 共鳴させられるところがすくなくてがっかりした。 僕はキリスト教に夢を見ているんだろうか、 とも思った。